←前の章へ / 目次へ戻る / 次の章へ→
聴く・覚える

とてもとても重要な項目なので、すべてのレッスンに共通する心がけとして、これを書いておきます。

いろいろな曲を聴きましょう。ジャンルが偏らないように気をつけましょう。偏食はよくありません。J-POP、ロック、ジャズ、テクノ、クラシック・・・様々な曲を、最初はイヤでも、訓練の一環として息をつめてきちんと聴いてみましょう。

「き ちんと」というのは、「いい曲だなぁ」「嫌いな曲だなぁ」と漠然と思うのではなく、「この曲のどの部分が好きなのか/嫌いなのか、どの部分をいいと思った のか/ダメだと思ったのか」を分析するという意味です。テレビの曲でもラジオの曲でも、喫茶店で流れてきた曲でも、歩いていて聞こえてきた曲でも、あらゆ る楽曲をきちんと分析し、いいところと悪いところを探しましょう。そして、「何をいいと思ったのか」「何を悪いと思ったのか」をできるだけ論理的かつ客観的に説明できるようにしましょう(「よくわかんないけどイヤ」じゃダメです)。

慣れてきたら「サビがいい」とかいうレベルではなく、「この小節のこの経過音がグッとくる」とか「このフレーズの後ろで鳴っているこの音がキーポイントだ」とかいうレベルまでしっかり聴きましょう。漫然と聞き流していい曲などというものは、この世の中に存在しません。

そして可能なら、あなたがいいと思ったフレーズなりコード進行なりを、あなたが弾ける楽器で弾いて再現し、体で覚えてしまいましょう。

そういう「いいフレーズ」のストックが、あなたの曲を豊かなものにするのです。


←前の章へ / 目次へ戻る / 次の章へ→

inserted by FC2 system