ペンタトニック

また難しそうな言葉を出してしまいました。オクターブ間を5音で構成するスケール(「スケール」については、ここを参照してください)を「ペンタトニック」 と言います。数字の「5」をラテン語で「ペンタ」といいますよね。高校の化学の時間に習ったでしょ?僕は寝てたから覚えてないけど。「トニック」について はここここを参照してください。(参照が多くてすみません(^^;))

5音で構成されているスケールならすべてペンタトニックなのですが、最も代表的なペンタトニックは、ハ長調のスケールから「ファ」と 「シ」を抜いた音階です。4番目と7番目の音を抜くので、通称「ヨナ抜き音階」と言ったりします。

実はこのヨナ抜き音階、日本で「名曲」と呼ばれている曲の中に多く登場します

  • 「上を向いて歩こう」 by 坂本九
  • 「昴(すばる)」 by 谷村新司
  • 「サザエさん」 by 宇野ゆう子

等々。完全にペンタトニックだけではないですが、ほとんどペンタトニックだけで構成されている名曲たちです。

日本の民謡の多くがこのスケールなので、日本人のDNAに刷り込まれていて親しみやすいのでしょうね。なんてったって、日本の国歌「君 が代」がペンタトニックなのですから(一度だけ「シ」が出てきますが)。覚えやすく、歌いやすいメロディーが作れます。

例えばこんな感じ。

なんだかじ〜んと来るでしょ?日本人なんですよ(笑)

ちなみに、ヨナ抜きではなく、「レ」と「ラ」を抜くと一気に沖縄になります。試しにいろいろな曲を「レ」と「ラ」を抜いて弾いてみてく ださい。うわぁ、楽しい〜(笑)

ま、とにかく、このペンタトニック、メロディーを作る際には、少し考慮してみても面白いかもしれません。
inserted by FC2 system