大事なことは何度でも、本当に大事なことは一度だけ

タイトルにすべて集約されているのですが・・・(^^;)

曲の構成を考えるとき、サビは何度でも繰り返したくなるのが人情というもの。だって、そこが一番聴かせたいところですからね。

もちろん、それで正解です。聴かせたいこと、言いたいことは何度でも繰り返して印象付ける。それが自然です。

でも、「その中でも本当に大切なことは一度だけ」がいいのです。

Basic編の作曲編で「ほとんどのJ-POPでは、ABC構成を取っている」という話をしましたが、場合によってはここにDメロを間に挟み、メッセージ的に最も大切な部分を訴えるというやり方が有効なのです。

こうしたケースの場合、構成的には、例えば

ABC-ABC-D-CC

のような構成もできるでしょう。この構成において、最も数多く繰り返されているのはCメロです。これが「大事なところ」だからです。そして、一度しか演奏されないのがDメロです。ここが「一番大事なところ」だからです。何度も繰り返されるCメロの間に挟まることにより、リスナーの耳をリフレッシュさせるという効果もありますし、そうすることによりDメロを相対的に浮き立たせ、Dメロによって訴えられるメッセージを、より強く印象付けるという役割もあります。

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