トニック

コード進行を考える時、スケール上における特定のコードは、それぞれ特定の役割を果たします。例えば、一番分かりやすいのは、ハ長調におけるCコードでしょう。この章で、「主音は、スケール上において一番『終わり感が強い音』だ」というお話をしましたが、それはコードでも同じで、主音をベースにしたコードは、「コード進行の中で一番『終わり感が強いコード』」になります。

で、このド・ミ・ソ・・・キーの主音(ここではC)をベースにして1・3・5度で構成される和音を「主和音」と呼びます。キーの主音のことを「トニック」というので、主和音のことは「トニック・コード」と言います。お父さんが使ってるシャンプーみたいな名前で、いかにもスカっとしそうでしょ?(全然関係ないけど)。

コード進行の基本になるのは、この「トニック・コード」です。トニックを中心に、どこへ移動するか、そして、どうやってトニック・コードへ帰るのか(あるいは、帰らないのか)。最初のうちはそのような考え方をすると良いでしょう。

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