モジュレーション系

ひとくくりにしてしまいましたが、バリエーションはとても豊富です。


(1)ディストーション
音を意図的に歪ませるエフェクトです。一番わかりやすいのが、ロックギターにかかっている「ギャーン!」という歪みでしょう。あれが ないとロックじゃないですよね。

で、そういう目的だけに使うのかというとそうでもなくて、ディストーションは「音の芯がない、抜けが悪い」というときにも使えるので す。例えば、あまりいい状態で録音されていないボーカルで、声の抜けが悪いなと感じたとき、EQで中域を上げるのも一つの方法ですが、ディストーションを ごく薄く、それとわからない程度にかけてみましょう。こうすることで、結果的に倍音成分が持ち上がり、声の存在感が増します。これはかなり便利な手法なの で、覚えておくと良いでしょう。


(2)フェイザー/フランジャー
原理的には「入力された信号の位相を変え、元音と合成することによって生まれる波形の干渉を作り出す装置」ということなのです が・・・わかんないですよね(^^;)

論より証拠。下の音を聴いてみてください。


<オリジナル>


<フェイザー>


<フランジャー>

「キュイ〜ン」というか「フニョ〜ン」というか・・・なんというか、そんな音です(わかんねぇっての)

フェイザーとフランジャーは、仕組み的にはほとんど変わりません。ただ、フェイザーは比較的素直なうねり感が出せます。フランジャーは 効果を深くかけると金属的なうねりが生まれてきます。


(3)コーラス
原理的にはディレイとフランジャーの合わせ技で、元音に対してほんの少しだけ遅らせた音(遅延時間は周期的に変化している)に対し位 相を変化させて音を変え、元音とミックスさせることにより、単一の楽器での演奏を複数の楽器で演奏しているかのように聞かせるエフェクターです。もう一つ の効果としては「音のツヤが出る」という効果もあります。

基本的な構造はフランジャーとあまり変わらないので、フランジャーを浅くかけることによってコーラスにすることもできますし、実際、両 方兼用としているエフェクターもあります。

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