オリジナリティー

よく「アーティストには個性が大事」といいます。まったくその通りです。しかし、それは純粋に「アーティスト」について語っている場合です。今は職業として語っているのですから、これは別の話です。

強すぎるオリジナリティーは、日本の音楽産業には必要ありません。強すぎる個性は「浮いてる」「空気読めない」という罵声の対象になるだけです。

では何が必要なのか?

それは、「今売れている音楽の要素をうまくミックスする技術」です。このミックスの度合いに個性が出ます。「R&B 50%、ロック30%にJ-POPを18%。演歌を2%足したりして」みたいな。

今売れている楽曲の、おいしいところを上手に吸収して、それとバレないように上手にミックスしてみましょう。耳当たりのいい、ポップな曲ができちゃいましたね。

「そんなんだったら、いくらでもできるじゃん」

本当はそんなに簡単な話ではありませんが、訓練と経験を積めば、比較的簡単に楽曲が作れます。大量生産・大量消費。商品としての音楽は次々に消費されます。私たちはそれに間に合うように、大量に生産しなければなりません。似たような(だけどちょっと違う)曲をいっぱい作る。そんな訓練が必要です。

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