歌ファイルの送り返し

あなたがボーカリストで、誰かにアレンジを依頼する場合や、トラックメーカーから依頼されて歌を歌う場合は、ちょっと気を使うだけでその後のワークフローがスムースになる事項がいくつかあります。

<歌ファイルの送り返し>

ワークフローにもよりますが、僕の場合は送ったカラオケファイルを元に歌っていただき、録音した歌ファイルだけを頭から空白部分も全部含めて1本のファイルとして送り返していただきます。そうすることで、こちらでは頭を合わせるだけでカラオケとの同期が取れる形になります。

具体的な方法としては、もしあなたがCubaseやPro Tools LE等のDAW装置をお持ちなら:

  1. 新規トラックに送られてきたカラオケを貼り付ける
  2. 曲をヘッドホンで聴きながら、歌を別のトラックに録音する
  3. 歌が録音されたトラックだけをSoloモードにして、ファイルとしてエクスポートする

という手順になります。コーラス用ファイルやセリフ用ファイル等があって、これらを別ファイルにしたいとき(その方がミックスがラクです)は、3.の工程を出したいファイルの数だけ繰り返します。

もしDAW等の録音機材が自宅にない場合は、録音設備を持っているスタジオを借りることになります。この場合は、カラオケをiPod等で聴きながら、歌だけを録音してデータ化してください。曲との同期は、トラックメーカーに正直に事情を話して、ミキシングの段階で行ってもらうことになります。気にする必要はありません。それがあなたにできる最善の策なのですから。相手が「それではダメだ」というならあきらめて、別の人を探しましょう(笑)

相手がファイルフォーマットを指定している場合はそのフォーマットで送り返してください。特に指定がない場合はmp3でも十分でしょう。ただし、ステレオの場合は128kbps以下、モノラルの場合は64kbps以下のビットレートは使わないようにしてください。音質が著しく劣化します。また、エフェクトは一切かけないようにしてください。ミックス時に邪魔になってしまいます。

inserted by FC2 system