コード進行

コードについていろいろ勉強してきましたが、もちろん、これを鳴らすだけでは音楽になりません。むしろ、効果的なコード進行を知っていることのほうが、いろいろなコード「だけ」を知っているよりはるかに役に立つのです。

「それじゃ、コードについての勉強は何だったんだよ!」

いやいや、アレを知ってからこそ、コレがあるのです。コレは単なるヒントであって、アレがあってこそコレのオリジナリティやバリエーションが広がるのです(コレだのアレだの、なんのこっちゃ)。

さてここで、ここからの表記法について重要なお約束です。

音には度数というものが存在することはここでもお話しましたね?

コード進行の話をするときは、慣例としてすべてを度数で表記します。というのも、コードの進行方法「自体」を論じるとき、具体的なキーは関係ないからです。それに、転調したときに応用もしやすいでしょ?

そして、これも慣例として、コードの度数はローマ数字で表記します。

例えばキーがCの場合、「I」と書いたら「C」のこと。「IV」と書いたら4度上の「F」のことになります。

例えば

I - VIm - IV - V7

と書かれたら、キーがCの場合は

C - Am - F - G7

を意味します(ちなみに、このコード進行は何回でも繰り返すことができるので「循環コード」と呼ばれています。この先に紹介するコード進行の中にも、循環コードがいくつかあります。探してみましょう)。

ここから先のコード進行のサンプルについてはすべてこの表記を使いますが、( )でハ長調の場合の具体的なコード進行も示しておきます。必要なキーに合わせて使ってみてください。

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