コード進行例(II)

(3) IV - V - IIIm7 - VIm (F - G - Em7 - Am)

日本のポップスでびっくりするくらい多用される進行で、特にBメロで使われることが多いです。コードのトップノートが一音ずつ上がって 行くので、流れもスムースで滑らかです。これに(1)の「ツー・ファイブ」の<バリエーション2>をつ なげればBメロ完成、みたいな(笑)


<バリエーション1>

IV - V/IV - IIIm7 - VI7 (F - G/F - Em7 - A7)

2つ目のコードのベース音をペダルトーンにするパターン。最後も 7thにすることで、少し明るい雰囲気になります。


<バリエーション2>

IV - V/IV - III7 - III7/V# - VIm - VIm/V (F - G/F - E7 - E7/G# - Am - Am/G)

A7へのつながりにG#を経過して、よりドラマティックにしたもの。「いかにも」って感じですね(笑)



(4) IV - I/III - IIm7 - IM7 (F - C/E - Dm7 - CM7)

スローなR&Bで使うとハマるかもしれませんね。ポイントはベースの順次下降と、それに伴う2つ目のI/IIIです。ベースが 順番に降りて行くので全体のイメージが滑らかになり、2つ目のI/IIIでコードがトニックに帰っているのにベースが3度のままなので、ちょっとした浮遊 感が生まれます。


<バリエーション1>

I - V/VII - I/VI - I/V - IVM7 - IIIm7 - IIm7 - IIm7/V
(C - G/B - C/A - C/G - FM7 - Em7 - Dm7 - Dm7/G)

ベースの順次下降をトニックからオクターブにわたって引き伸ばしたものです。これもスローに似合いそうですが、R&Bというよ りはJ-POPな香りがしますね。


<バリエーション2>

I - V/VII - I/VI - Vm7 - I7 - IVM7 - IIIm7 - IIm7 - IIm7/V
(C - G/B - C/A - Gm7 - C7 - FM7 - Em7 - Dm7 - Dm7/G)

4つ目のVをVm7にして、少し変化をつけたものです。続くI7はVm7/IでもいいしVdim/Iにするってのもおしゃれかもしれま せんね。

(Vdim/Iにした例)

inserted by FC2 system