前章で、「クリシェでオブリガートのようなメロディーを作る」
と書きましたが・・・はて、「オブリガート」って何?
主旋律に対し、これを引き立てる目的で装飾的に作られるメロディーを「オブリガート」または「カウンター・メロ
ディー」と呼びます。
ボーカリストが2人以上いるときは、相方に歌ってもらうこともできますし、ボーカリストが一人のときはストリングス(R&Bの
場合はサイン波の音を使うことが多いですね)等の音で演奏される場合もあります。
主旋律をよりスムースに印象的に聴かせることができる有効な手段ですが、気をつけなければならないポイントが2点あります。
- 主旋律より目立たない
当たり前のことですが、カウンター・メロディーが主旋律より目立ってはいけません。カウンター・メロディーはあくまでも主旋律の引き立て役です。稀に、や
たら動き回るカウンター・メロディーが付けられている曲を聴くことがありますが、どっちを聴かせたいのかわからなくなる上に、うるさいだけでまったく効果
がありません。
- 主旋律とぶつからない
これは結構やってしまうミスです。カウンター・メロディーとはいえ、旋律としてスムースなものを作ろうと思うと、どうしてもメロディーラインが似通ってし
まいます。これをそのまま使うと、主旋律とカウンター・メロディーが同じ音でぶつかってしまうことがあり、効果がなくなるばかりか、非常に聴きづらくなり
ます。カウンター・メロディーを作るときは、常に主旋律との関係を意識しましょう。
万一主旋律と音がぶつかってしまった場合は、メロディーラインとしての滑らかさより、主旋律とのハーモニー性を優先すべきです。
<Eye-S->
Vocal & Lyrics by 新井和広、Music by
RAIKA、Arranged by Takayuki Nishioka
ここではサイン波の音色でカウンター・メロディーを作っています。 |