カウンター・メロディー

前章で、「クリシェでオブリガートのようなメロディーを作る」 と書きましたが・・・はて、「オブリガート」って何?

主旋律に対し、これを引き立てる目的で装飾的に作られるメロディーを「オブリガート」または「カウンター・メロ ディー」と呼びます。

ボーカリストが2人以上いるときは、相方に歌ってもらうこともできますし、ボーカリストが一人のときはストリングス(R&Bの 場合はサイン波の音を使うことが多いですね)等の音で演奏される場合もあります。

主旋律をよりスムースに印象的に聴かせることができる有効な手段ですが、気をつけなければならないポイントが2点あります。

  1. 主旋律より目立たない
    当たり前のことですが、カウンター・メロディーが主旋律より目立ってはいけません。カウンター・メロディーはあくまでも主旋律の引き立て役です。稀に、や たら動き回るカウンター・メロディーが付けられている曲を聴くことがありますが、どっちを聴かせたいのかわからなくなる上に、うるさいだけでまったく効果 がありません。

  2. 主旋律とぶつからない
    これは結構やってしまうミスです。カウンター・メロディーとはいえ、旋律としてスムースなものを作ろうと思うと、どうしてもメロディーラインが似通ってし まいます。これをそのまま使うと、主旋律とカウンター・メロディーが同じ音でぶつかってしまうことがあり、効果がなくなるばかりか、非常に聴きづらくなり ます。カウンター・メロディーを作るときは、常に主旋律との関係を意識しましょう。
    万一主旋律と音がぶつかってしまった場合は、メロディーラインとしての滑らかさより、主旋律とのハーモニー性を優先すべきです。


<Eye-S-> Vocal & Lyrics by 新井和広、Music by RAIKA、Arranged by Takayuki Nishioka

ここではサイン波の音色でカウンター・メロディーを作っています。
inserted by FC2 system