転調

これを「コード進行」の項目に入れるべきかどうか、ちょっと迷ったのですが、他にしっくりくる場所もないし、どこに入れても読む人は読むし、読まない人は読まないので、まぁ、いいか、と(どうでもいいけど、この投げやりな姿勢はどうにかならんのか、オレ)。

転調と聞くと、かなり難しいテクニックのように思われます。そして実際、追求していくと、とても難しいです。でもここはポップスの世界。よく使う転調の例だけを示しておく、ってことにしましょう。

「いや、それでも・・・」という方は、恒例「地獄ののぞき窓」です。これは転調理論に関する記述ではなく、調の関係(関係調)に関する記述です。読まないほうがいいですよ。転調の基本とはいえ転調そのものの理論じゃないし、何しろ、これでも「まだ一部」なんですから。

各調を表現するのに、五線譜に#や♭が増えていくのをご存知ですね。これは、

  • 完全五度上がると#が1つ増える
  • 完全四度上がると♭が1つ増える

という関係があります。例えば

  • C - G (#1) - D (#2) - A (#3)・・・C# (#7)
  • C - F (♭1) - B♭ (♭2) - E♭ (♭3)・・・B (♭7)
となります。このとき、#が1つ増える関係(完全五度)を属調、♭が1つ増える関係(完全四度)を下属調と言います。トニックとドミナント、サブ・ドミナントの関係と同じです。

・・・ほら、イヤになっちゃったでしょ?何がイヤって、わけがわからない上に、これは「転調を理解するための入り口の入り口に過ぎない」ってことなのです。これにより、まずすべての調の関係を体系化し、そこから「どの調からどの調へ移るべきか、そのためにはどうすれば良いのか」を考えなけれればならないのです。ただ、これを読むと「音楽ってかなり数学的なんだな」と思ったりもするのです。もしそこに喜びが見出せたら・・・あなたはもう開眼しているかもしれませんよ(笑)。

ま、ともかく、当初のお約束どおり、ポップスでよく使う転調の例を示しておくことにしましょう。それ以外の厳格な転調理論を知りたければ・・・転調の理論書にお任せします(^^;)

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