編曲とは(II)

突然ですが、アレンジとは何でしょう?

「さっき言ったじゃん!」

いや、まぁ、そうなんだけどさ・・・確かに音楽を加工する作業のことなんですが、これを絵に例えてみましょう。

これは個人的な印象ですが、メロディーとは、絵でいえばスケッチにあたるように思います。

一方アレンジとは、それに色を塗る作業に似ているかな、と思います。鉛筆で描いただけの絵はもちろん絵として成立しますが、これに「どんな素材で、どんな色を、どのように塗るのか」によって、絵のイメージががらりと変わります。場合によっては、何も色を塗らずにスケッチのままにしておいたほうがいいんじゃないかと思うことさえあります。

例えばいわさきちひろさんの絵がポスターカラーだったら、あんなに柔らかで優しい絵になるでしょうか?例えばピエト・モンドリアンがクレヨンで絵を書いていたら、その後のミニマルアートやポップアートは成立したでしょうか?

それくらい、アレンジという作業は重要なのです。

さて先ほど、アレンジで行うべき作業は「メロディーを作る以外の作業だ」と定義しました。音楽にとってメロディー以外とは

  • 伴奏(キーの決定、コードとコード進行・・・)
  • リズム(パターン、リズムの音色、バリエーション・・・)
  • 音色(≒楽器編成の決定、無理のないフレーズの作成・・・)
  • etc...

と、実に多岐に渡ります。これらをすべてパーフェクトにおさえるのは大変だし、簡単にできることでもありませんが、ここではできる限りこれらの要素を簡単に説明していきたいと思います。

何より大切なのは「やってみる」ことです。いろいろなことをやってみて、試して、経験して、そしてたくさん失敗してください。そうすることでしか身につかないこともたくさんあるのです。

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