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自分の耳を信じる

僕の過去の失敗の経験を元にお話します。

ミキシングでも作・編曲でも、コンピューターで音楽を作っていると、そこには「パラメーター」という名の数字が存在します。数字は視覚的に音の状態を理解する上でとても便利なのですが、「数字に惑わされる」という事態が発生してしまうのです。

「なんか変だけど、数字が合ってるんだからきっと正しいんだろう」

断言します。「正しいミキシング、正しいアレンジ」など存在しないのです。自分の耳を信じてください。「なんか変だ」と思ったら、躊躇なくパラメーターを変更してください。数字に惑わされた結果、やはり自分でも納得のいかないものができあがり、ましてそれを他人に指摘されたとき、パラメーターのせいにしますか?それはパラメーターのせいではなく、あなたのせいなのです。

最初に書いた通り、これは僕自身が過去に何度も繰り返した(そして、今でも時々やってしまいそうになる)過ちです。数字を過信せず、自分の耳を信じてください。
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