ツー・ファイブを避ける

これも前章と同じです。ツー・ファイブは終止に向かうには非常に便利ですが、これもあまりに「お決まり」なのです。一時期、Emotions進行が劇的に流行ったのも、ツー・ファイブのお決まりを打開する方法として代理コードを用いたのが斬新に映ったからです。実際は、この進行自体はかなり以前から使われていて、革新的に斬新なわけではなかったのですが、リバイバル的潮流にうまく乗ったという部分もあるでしょう。

結局、これもさきほどのトニック回避と同じで、代理コードへ逃げるとかテンションを追加するとかの工夫で、「お決まりのツー・ファイブ感」を希薄にする工夫が必要でしょう。

難しいことではありません。だって、さきほどのトニック回避も、今回のツー・ファイブ回避も、実際に街で流れているヒットソングでの解決方法は「代理コード」と「テンションの追加」であり、Basic編で学んだ知識のバリエーションに過ぎないのです。

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