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「シャボン玉」について

ここで、オリジナルのこの曲のバックグラウンドについて少し触れます。

この詩は野口雨情氏が、村でシャボン玉遊びに興じている子供達の姿を見て作ったものです。実は野口氏は、初めて授かった長女・みどりを、生まれて七日目に亡くしているのです。彼はその後、多くの子宝に恵まれましたが、最後まで長女の死を悔やんでいたと言われています。「産まれてすぐに こはれて消えた」シャボン玉に、産まれてすぐに亡くなった長女の姿を重ね、生きていればあのように、元気にシャボン玉で遊んでいただろうと思いながら書いた詩だと言われています。

曲のバックグラウンドがわかると、メロディーやアレンジの姿は鮮明に見えて来ます。五感を使って、その感情を大切に表現してあげてください。そうすれば、そんなバックグラウンドを知らないリスナーにも感情は伝わるはずですし、それを信じるべきだと僕は思います。

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