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煮詰まった時のヒント 〜作曲編〜 

メロディーを作る途中で煮詰まってしまったら、こんなことを試してみてはいかがでしょう。

  1. まずは最初から何度も聴き直す
    できたところまでを最初から聴き直してみます。メロディーは完成したところまで再生され、突然プツリと切れるはず。これはすごく気持ち悪くて、結果として、頭の中で自然と続きのメロディーが鳴り出したりするんです。鳴り出したらしめたもの。それをすぐにメモしておきましょう。

  2. 適当な言葉をつけてみる
    詞が先にできている場合は別ですが、まだ詞がない場合は、どんな言葉でも構わないので、言葉で歌ってみましょう。「ラララ〜」ではダメです。「キミの電柱が〜ご飯と盆踊り〜」とか、どんなにわけのわからない文章でも構わないので、「言葉で」歌ってみます。そうすると、言葉のアクセントがメロディーを引き出してくれるケースがあります。

  3. そこまでの音型を分析してみる
    そこまでに使った音型が、どんなものかを振り返ってみます。例えば、音数の多いフレーズが多かったら、音数の少ないメロディーを、山型の音型が多かったら、谷型のフレーズ、または同音連打(平型)のフレーズを、それぞれ意識してみましょう。そこまでのマンネリ感から脱却するきっかけになり得ます。

  4. 歌ってみる
    いいメロディーと呼ばれるものは、その多くが思わず口ずさみたくなるものです。「楽器を使って手で作るメロディー」は、その点で本質的に違ってしまうわけです。もし楽器でメロディーを作っている場合は、煮詰まったら一度歌ってみましょう。すると、自然なメロディーに仕上がることがあります。表面的には、歌いやすいメロディーというものは概して音数が少なく、音域もあまり広くないものです。メロディーの音数や音域に、自分で制限をつけてみるのもいいかもしれません。

  5. 一旦あきらめる
    「なんだそりゃ?」って感じですが(^^;)、実はこれが一番効果的だったりします。いろいろやってみて、それでもメロディーができない場合は、その日はあきらめて、別の日にトライしてみましょう。ダメな日に無理しても、大抵ロクなことになりません。少し間を空けてからもう一度上に書いた方法を試してみると、突然いいメロディーにぶつかることがあります。プロの世界では使えない手法ではありますが・・・(^^;)
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