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ドイツ式音名

この章で、音名のいろいろな呼び方をお話しました。イタリア式、英語式、日本式の3つです。

しかし、クラシックの世界では、このどれもあまり使いません。クラシックの世界で最もよく使うのは、ドイツ式の呼び方です。

ドイツ式の音名の呼び方は、かなり独特です。

  • ある音から半音上がった音は、元になる音名の語尾に「is」を付けます。Cの半音上は「Cis」と書いて「ツィス」と読みます。
  • ある音から半音下がった音は、元になる音名の語尾に「es」を付けます。Dの半音下は「Des」と書いて「デス」と読みます

メジャー/マイナーは、それぞれ「Dur/Moll」と書いて、「デュア/モル」と読みます。例えばハ長調(Cメジャー)は「C Dur(ツェー・デュア)」、変ホ短調(E♭マイナー)は「Es Moll(エス・モル)」となります。

どうして「シ」が「H」なのか、どうして「シ♭」が「B」なのか。これには、音楽史的にいくつかの説と難しい理由があるようなのですが・・・省略します(^^;)
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