<Day 13>
苦悩の果て


前回の記事を読んでいただいた方はわかると思いますけど、僕は作詞のテクニックなんかまるで語れません。えらそうに書いてるけど、書いてる本人はコメ ディーのつもりで書いてます。「書けないおっさんが、いかに七転八倒しながら、女の子の気持ちを作詞しているか」。少なくともこの章に関しては、笑って読 んでもらえれば、もうそれで十分です。

小さな違いはいつも 気にしていられないけど
小さな違いがいつも 大きくなっちゃう

この「いつも」が、音型から出てきた言葉です。この部分、この後何度も「いつも」と歌ってるんですが、実はこれは計算じゃなくて偶然なんです。いかに「い つも」に縛られてるか。書いてる途中に「使いすぎだなぁ」と気が付いてたんですが、もうそれはそれでいいや、って感じで残しちゃいました。

問題のDメロ部分

フワフワの夢と キラキラの光
ため息をついたら吹き飛んじゃう
小さくて見えない でも確かにある
大切なもの見つけよう

Dメロ部分は後付けで追加したところですが、詞としては一番大切なものを持って来たい。曲の中で一番異質なところで、なので「サビとは別に」印象に残る場 所だからです。サビが「音のためのステージ」だとしたら、Dメロは「詞のためのステージ」です。もしこの詞に何かメッセージがあるとしたら、それはここに こそあるべきだと思うのです。

「フワフワ」とか「キラキラ」とかっていう言葉は、「女の子」を表現するときには便利で、よく使います。

「大切なもの見つけよう」は、前に書いた「陳腐な表現」の代表例(^^;)。それでもここに置いたの は、この曲においてはやはりこれがメッセージで、定型な表現をするのが一番伝わると思ったから。定型句とか既成概念って、強いんですよ。無理して戦うよ り、うまく使えば効果的。

というわけで、苦悩の果て、出来ました。この詞の一部は、仕事で行ったロサンゼルスのホテルの会議室で、時差ボケと会議疲れから来る眠気と戦いながら書い てます(^^;)

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「nano」

小さな違いはいつも 気にしていられないけど
小さな違いがいつも 大きくなっちゃう

気がついちゃったらいつも あれこれ止まらないから
気がついた不思議全部  キミに聞いちゃうんだ

光の輪 サテライトみたいに
飛び回る 不思議のニュートロン

キミとのことはいつも  小さな事じゃないから
何かが起きればいつも  鳴り響くアラーム

ダブルクリックで  ファイルを開くみたいに
小さな事が全部  見られたらいいけど

なんとなく ムズムズするの
あれこれも  キミに聞いちゃうの

ねぇ ねぇ
nano nano nano nano
nano nano nano そうなの?
nano nano nano nano
nano nano nano こうなの?
nano nano nano nano
nano nano nano どうなの?
nano nano nano nano
nano nano nano そうなの?


ぺちゃくちゃおしゃべりしても キミのこと考えちゃう
キミのことならいつも あれこれ知りたい

大きな世界の中の  小さな二人の関係は
待ってるだけじゃきっと  見えなくなっちゃう

プレパラート  マイクロスコープ
覗いたら  ナニガミエルカナ?

ねぇ ねぇ
nano nano nano nano
nano nano nano そうなの?
nano nano nano nano
nano nano nano こうなの?
nano nano nano nano
nano nano nano どうなの?
nano nano nano nano
nano nano nano そうなの?

フワフワの夢と  キラキラの光
ため息をついたら吹き飛んじゃう
小さくて見えない  でも確かにある
大切なもの見つけよう

nano nano nano nano
nano nano nano そうなの?
nano nano nano nano
nano nano nano こうなの?
nano nano nano nano
nano nano nano どうなの?
nano nano nano nano
nano nano nano そうなの?

ねぇ ねぇ   ねぇ
nano nano nano nano
nano nano nano そうなの?
nano nano nano nano
nano nano nano こうなの?
ねぇ ねぇ
nano nano nano nano
nano nano nano どうなの?
nano nano nano nano
nano nano nano そうなの?


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